セブン&アイと統合するメリットとは何か。
その課題について私なりの考えを、2005年12月26日の発表の席上、1時間ぐらい説明しました。
異業種が一緒になった流通大集団は、日本の中に存在してもいいんじゃないか、ということです。
これからますます中国、インドなど、日本の百貨店が中心になりながらとか、スーパーと一緒に組んでとか、そういう形で進出する機会が絶対に出てくるので、総合流通グループがあってもいいんじゃないかと思うんですね。
それから、管理本部の機能の統一はできる。
僕はまず始めに人事部の統一を提案しました。
同じ流通でも異業態を体験することで、見識を広め、やがてセブン&アイ全体を統治していく次世代の人間に育つかもしれない。
ほかにも、例えばビル管理など、シェアードサービス化を進められる余地はいくらでもある。
統合効果は無限です。
要するに経営者とは経営職である、経営の専門職なんだということをまず認識してもらわないと。
会社を支配しているわけでも、従業員を支配しているわけでもありません。
なのに経営者がいろいろなことを言う。
その考え違いを反省してもらったうえで議論しないといけません。
合併が良いとか悪いとか、そういう議論が起こるということ自体がおかしいですよ。
M&Aだってグローバル化の流れ。
どうのこうの言ったって避けられないんです。
いくら日本人が垣根をこしらえたって、仲間外れになったら生きていけないもの。
資源だって自分のところで賄えん。
だけど世の中には、変化を好む人がおるし嫌いな人もおる。
僕自身、若い人だからと接し方を変えないようにしているし、できるだけ若い人と話そうと心がけています。
結局、会社は人です。
絶えず優秀な人、能力の高い人を育てていかないと、会社は存続できません。
そして社員が全員、常に幸せであるというのはなかなか難しいことですが、リコーのOB、OGになった時、みんながこの会社で仕事をしてよかった、幸せだったと思えるようにしていきたい。
私は社員のスマートさよりもたくましさを重視したい。
これからは世界を舞台にライバルと商品で戦い、収益で戦い、宣伝で戦わなければならない。
同じ仕事を同じ職場でひたすらやっていると、知らず知らずのうちに人間の器が小さくなる。
個人の能力は環境を変えないと大きくなりません。
徹底的に人の交流をやろうと考えています。