
大切なのは順番です。
自分たちが価値を生む仕事をしていれば、必ず収益が生まれる。
だから、まずはどんな価値を生み出すかを基準に仕事をやろうと。
数値目標だけに目がいかないように、今の人事評価では、定量評価の割合を2割に下げました。
この業界が1社か2社の企業に集約されるとは思いません。
ソフト業界は、多くの面で製薬業界と似たような形に変化していくと思っています。
得意分野を持った5〜6社程度の超大企業が存在することになる一方で、技術革新をもたらす数百、数千の小さな企業は存在し続けるでしょう。
もちろん、中には大企業の成長エンジンとして吸収される企業も出るかもしれません。
製薬業界では食物連鎖の底辺に多数の企業が誕生していますが、業界内のより大きな企業に買収されていきます。
テクノロジー分野、特にソフト業界でも必ず同じことが起きると、私は信じています。
経営者の問題で最もまずいのは会社の私物化だと思いますが、忠雄(注:吉田忠雄 YKKの創業者 <管理人>)には少なくとも、そういうところは一切ありませんでした。
自分も含めて、全員がイコールの関係だという理念を守り通しました。
一方で、心から嫌っていたのは、株を短期で売り買いして巨額の利益を上げるマネーゲームです。
上場と言う選択肢を取らなかった理由の1つには、自分自身にキャピタルゲイン(値上がり益)を得るという発想がなかったことがあるのかもしれません。
情緒的な要素とは商品から消費者が感じるイメージとでも言いましょうか。
売り場で商品を手に取った時でもいいし、テレビCMを見た時でもいい。そんな時に消費者がドキドキしたり、「これを使えばきれいになりそう」ということを感じさせることができる、そんな商品は情緒性に長けています。
人間は物質的な満足が得られると、こうした心の充足度を求めるようになるのではないでしょうか。